秋霧を食む


君の影追えず秋霧食んでいる


口紅を引いてそこから白昼夢


ぐるんぐー鳩の鳴き真似して夜だ


正の字が増えるお腹が鳴るたびに


幸せな君が林檎を腐らせた

すれ違いの猫たち

短歌・詩・散文など