春:ハーモニカ

ひなたへと飛び出た黒いセーターは少年に似た風だったので


スマートフォンの忘れ物ですスライドショーに雪が流れています


「虫歯?」「違う」「なに?」「ヘンゼルとグレーテル」「お菓子の家か」「むっちゃ食べてる」


教室の机にあった彫刻の傷と1年付き合いました


ハーモニカ吹くとき僕は眼を閉じた眼を開いたら春が来るんだ


幸せな記憶はすぐに消えるけど覚えてるんだ河馬の歯磨き

すれ違いの猫たち

短歌・詩・散文を掲載しています。