蝋燭と向日葵


タフネスというタイトルの本を抱き通勤ラッシュの電車で眠る


落ちていくそれは枯葉じゃありません枯葉の色の雀の落下


他人には期待しないと言うくせに裏切られたと言う君が好き


薄切りのレモンをつつくストローがないからすこし大人の静寂


冬服の女子高生は細長く唾垂らしおりバスが来るまで


向日葵の残照めいて蝋燭は揺らめきもせず燃えていました


遅延証明書あるいは今朝死んだ誰かの自殺証明を出す


水道のお水をあげようからっぽの花瓶となった記念に今日も

すれ違いの猫たち

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